となりまちプロジェクト 武蔵野・三鷹・小金井

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となりまちプロジェクト 武蔵野・三鷹・小金井

となりまちの農家さん 森屋農園・森屋賢さん(三鷹市)

2021.2.5

3市の中でも農地や農家数がダントツで多い三鷹市。若手や中堅の農家さんが積極的に発信し都市農業を盛り上げています。2016年に地域の有志が立ち上げた「まちなか農家」プロジェクトでは、WEBサイトで農家さんの紹介をしたり、月に一度地場野菜を受け取れる会員制ファンクラブをつくったりと、地域の中から都市農業を支援する活動も行われ、現在ではまちと「農」の距離がぐんと近くなってきているようです。

この日は、都市農業と地域の農家さんを応援する「まちなか農家」プロジェクト代表の苔口さんにご紹介いただき、三鷹市北野の森屋農園・森屋賢さんのところへおじゃましました。

森屋さんの畑では、おなじみの季節の野菜のほか、パッションフルーツ、鮮やかなハーブティーになるバタフライピーなどもつくっています。端境期でしたが、畑には菜花・のらぼう菜・プチヴェール・ジャンボニンニクなどが元気に育っていました。ハウスの中にはおいしそうなスナップエンドウ、そしてナスやきゅうりのかわいい双葉も出ていました。

今はすっかり時期が終わっていましたが、森屋さんのパッションフルーツは、市内の就労継続支援施設との連携でジャムになっていました。パッションフルーツと長野のリンゴをごろっと使った「パッションフルーツと紅玉ジャム」、酸味と甘味が絶妙です。ジャムだけでもりもり食べてしまいそう…!
そして近年名前を聞くようになった「バタフライピー」。昨年は森屋さんのバタフライピーを使った絞り染めワークショップなども行われていたようです。「今年は流行るのでは…」と森屋さん。グリーンカーテンにもおすすめとのことです。

森屋農園の野菜は、全体の8割くらいがJAの直売所である「緑化センター」や、庭先と調布市緑が丘にある直売所に並び、地域の方たちの手に渡っています。残りの2割が学校給食。庭先直売所のコインロッカーは、お昼近くにはほとんど空っぽになっていました。早めの時間がおすすめです。

三鷹では、まちなか農家の取り組みや、市内の飲食店のお弁当や農産物を配達する「チリンチリン三鷹」をはじめ、農家さんたちの地域への出番が年々増えているようです。パッションフルーツでの福祉施設との連携について「お互いが必要な関係」と森屋さんはいいましたが、積極的に地域に出ていく農家さんやまちなか農家のような地域の応援者たちによって、三鷹の「まちと農」の関係は、それこそ「お互いに必要」で濃いものになっているようでした。

【森屋農園】

三鷹市北野1-5-43
直売所は不定休
https://www.instagram.com/moriyanouen/

【まちなか農家】

https://machino.tokyo/