となりまちプロジェクト 武蔵野・三鷹・小金井

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となりまちプロジェクト 武蔵野・三鷹・小金井

となりまちの農家さん 鴨下農園・鴨下幸男さん(小金井市)

2021.2.9

先月、直売所を探して歩いているときに見つけた小金井産のいちご。とっても甘くておいしかったそのいちごをつくっている、鴨下農園の鴨下幸男さんに会いに東小金井に行ってきました。
駅からほど近い鴨下農園のビニールハウス、一歩入るといちごの甘い香りが漂ってきます。そしてずらりと並ぶいちごの棚には、あのいちごが…!いちごの実がなる風景、なんとも心をつかまれます。

現在鴨下農園で育てているいちごは「紅ほっぺ」「かおりの」「よつぼし」、そしてオリジナル品種の「ミーベリー」。ミーベリーは鴨下さんが名付け、苗から育てています。甘くてかわいいミーベリー。
いちごのハウスの片隅には小さな木箱が。これはいちごを受粉させるために働くミツバチの家でした。よく見ると、ハウス内を自由に飛び回っています。ミツバチがしっかり働いてくれるときれいな形のいちごができるのだそうで、ミツバチ飼育もいちご農家の大事な仕事なのですね。また、いちごに害となるダニを防ぐためにダニの天敵(いちごには無害)を導入したりと、おいしいいちごのためにたくさんの虫たちが働いてくれているのです。そのおかげもあり、鴨下さんのいちごはできるだけ農薬を使わないで育てられているのだとか。

ハウスの中で、ミーベリーと紅ほっぺを試食させていただきました。どちらも一口で食べられないほど粒が大きく、しっかり甘い…!ミーベリーは特に、完熟した甘さで“ごちそう”のよう。紅ほっぺはしっかりした甘さにぴったりの酸味があり、そのバランスが絶妙…!1粒ずついただき、本当に贅沢な気持ちになりました。

いちごで気持ちが満たされたところで畑へ。ビニールのトンネルの中で、玉ねぎやほうれん草がしっかりと育っていました。また別のハウスでは出番を待つかわいい苗や、新たにスタートを待つトマトの部屋もありました。たくさんの品数を同時に育て、時期をずらしながら収穫して出荷し、さらに次のシーズンの準備も進めて……。農家さんの仕事量、すごいです。これを2人や3人で滞りなく進めていくために、鴨下農園でも培土の入った袋での栽培や管理システムを取り入れたりなど、いろいろな工夫がありました。都市農業に限らないのかもしれませんが、まちの中での農業のスタイルはどんどん進化しているようです。


鴨下農園の農産物は、スーパーやJA直売所のほか、庭先直売所の自動販売機でも購入できます。この日はほうれん草、ブロッコリー、ニンジン、大根、長ネギなど、種類豊富に入っていました(もちろんいちごも)。庭先直売所は日曜日以外はほぼ毎日オープンしています。売れたら次々と補充してくれるので、夕方くらいまではいろいろ並んでいるそうです。100円玉を用意して、ぜひ覗いてみてください!

【鴨下農園】

小金井市緑町1-6-39
庭先直売所は日曜日はお休みです。