となりまちプロジェクト 武蔵野・三鷹・小金井

menu

となりまちプロジェクト 武蔵野・三鷹・小金井

となりまちのコト 「地元のホップでつくるオリジナルのクラフトビール」(武蔵野市)

2022.8.22

となりまちエリアである武蔵野市で、ビールの原料であるホップがつくられていることをご存知でしょうか。2020年からスタートした「東京でホップを育てよう!プロジェクト」でおいしいクラフトビールをつくる「26Kブルワリー」の見木久夫さんにお話をうかがいました。

26Kブルワリーは、地域の食材を使ったり、地域の人がお手伝いに来たりと、“地域と一緒につくる”醸造所。「東京でホップを育てよう!プロジェクト」では、農家さんとも協同し、地元のホップを使ったクラフトビールづくりに取り組んでいます。

プロジェクトの着地点は「観光」と見木さん。農地に足を運んでホップを植えたり収穫したり、さらには醸造体験などのイベントを企画し、参加型でクラフトビールを完成させるのが、「東京でホップを育てよう!プロジェクト」。農地のある地域や都市農業の魅力をPRし、オリジナルのクラフトビールを地域の特産品として商品化することで、地域の活性化を促進しています。

「一般消費者である地域住民は、農地が近くにあるのは知っていても、誰が何をしているのか、そこで作られた野菜がどこで買えるのかなど、実はわからないことが多いんです。一方で、ホップを収穫するイベントなどはポピュラーになってきているので、一般の人が農地に入ってくれば、農地に対する理解も深まると思います」と見木さん。

今年1月には、日本観光振興協会による「第14回 産業観光まちづくり大賞」の特別賞を受賞し、地元産ホップを使ったオリジナルのクラフトビールを、飲食店や商店など、より広く地域に流通させていくことを目指しています。

「ホップは収穫が年に1回しかないのでそれ自体はさほど収益になりませんが、農地に人を呼び込めるし、来る人に楽しんでもらえます。またオリジナル商品としてのビールが作れるし、地域のお店にも喜んでもらえる。この農業×商業×観光をモデル化できれば、武蔵野市だけでなく、都市農業を模索しているほかの地域でも活用してもらえるのでは」と、地元産ホップを使ったクラフトビールの可能性について見木さんは先を見据えていました。

吉祥寺でスタートしたホップ栽培は、株分けをしながら農地を増やし、現在は武蔵境駅前のプランターやアジア大学の構内など、市内4か所の農地でホップが育てられています。そんな武蔵野産のホップを使ったビールの完成試飲イベントが、今週吉祥寺にて開催されるそうです。貴重な限定醸造クラフトビールをぜひ味わってみてください。

「吉祥寺&関前ホップBeer 完成試飲イベント」

■日時

8/25(木)、8/26(金)、8/27(土)

平日 開場17:00 閉場20:00(19:45ラストオーダー)

最終日 開場13:00 閉場20:00(19:45ラストオーダー)

■場所

東急百貨店吉祥寺店 北側広場

【東京でホップを育てよう!プロジェクト】

HP https://tokyo-hop.com/

【26Kブルワリー】

HP https://26k-brewery.com/